Room of the sun.


『命』


        〔痛々しい傷〕
私達は、今まで多くの捨てられた仔猫達を保護し、ある程度まで育ててから里親探しをし、       
引き取ってもらうという事を続けてきました。
その中には、このホームページのメイの様に妊娠したまま捨てられ、
尻尾を食いちぎられた仔猫もいます。
でも、今回程酷い状態の仔猫は初めてです。

獣医さんのお話では、ここまで神経を侵されてしまっている状態では、
助かる見込みは非常に少ないという事でした。
それでも私達は「何とか助かって生きて欲しい!優しい里親さんに巡り会って、
幸せになって欲しい!」と祈らずにはいられませんでした。

ただ、もしもの時の事を考え、名前もない通りすがりの仔猫にしない為、

太陽を意味し、”もののけ姫”の主人公でもある【Sun】と名付けました。

Sunは相変わらず、ただ苦しそうにうめき声をあげるだけで、
横になったまま自力で立ち上がる事は出来ません。
それでも、夢の中で歩いたり走ったりしてる様で、手足を前後に動かす仕草をします。
それはもう、一生懸命に。

そんな姿を見れば、いつかきっと本当に走り回れる様になって欲しいと思う気持ちになるのも
分かって頂けるのではないかと思います。

相変わらず30分置きに身体の向きを変え、数時間置きに水を注射器で与え、
我が家に来た時にもしたのですが、ペットケアを使って身体をキレイに拭いてあげました。
「Sun、気持ちいい?」なんて、声をかけながら・・・。


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